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結婚がきっかけでした。嫁さんが嫁入り道具に２匹のウサギを連れてきたのです。
ミックスとホーランドロップです。
開業して15年になりますが、最初の１〜２年は犬と猫を中心に診ていました。
ウサギについてはまったく未知の世界だったのです。
（大学の授業では、ウサギのことは実験動物関係の授業で少し出てくるぐらいです）
なので、わが家のウサギが病気になっても、満足に治療してあげることができなかった
んです。『これではいけない。ウサギもしっかり診ることができる獣医師になろう』と
思い、ウサギの勉強を開始したのです。それと共に、ウサギの専門医として信頼のおける
動物病院の先生にも、いろいろ教えていただきながら10年以上がすぎました。
わが家のウサギたちの病気も役に立ったようです。
ホーランドロップは子宮筋腫と腎不全。ミックスは子宮がんと心臓病。うちの子の治療
が、さらにウサギというものを身近にしてくれました。病気になりながらもホーランド
ロップは９歳、ミックスは12歳まで生き てくれました。
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診療でいつも心がけていること
アットホームな雰囲気を心がけています。飼い主さんとのコミュニケーションが一番大切
だと考え、そのためにも、カウンセリングをしっかりとしています。飼い主さんも診察室
に入ると緊張されるので、説明をよく理解できないこともあります。家に帰ってから
リラックスした状態でウサギについて理解していただくために、私が作ったウサギの本を
お渡しています。ウサギの飼い方、抱き方、体の構造、病気など初歩的なところから書い
てあります。
また、費用の説明も細かくしています。検査では何のために、どんな検査が必要か。
治療法の選択肢も提示しています。治療においての決定権は飼い主さんにあるの
ですから、飼い主さんが納得できる治療を行うことに一番重きをおくことだと思ってい
ます。
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獣医師として働いてきた中で、今までに印象に残っていること
肺ガンのウサギの飼い主さんです。子宮ガンからの転移で、治療の末亡くなってしまいま
した。愛するウサギが亡くなって、心の傷が癒え、再び新しい子ウサギを連れて来院して
くれたとき「ウサギを診ることができてよかった！」と心から思いました。
愛するウサギが死んでしまっても、またウサギを飼ってもらう、このことが一番のやりが
いです。何代も何代もウサギを飼ってもらうことが、そしてそれをこの病院で確認できる
ことが何より嬉しいことです。
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病気対策とアドバイス
ウサギの生態をよく知ることがポイントです。
ウサギは本来夜行性の草食動物です。昼間の散歩や高カロリーの食餌は適切ではありませ
ん。１〜３歳までは１年に１回健康診断を。それ以降は季節の変わり目に健康診断を受け
ることをお勧めします。
血液検査やレントゲン検査で歯列や肥満の状態、骨格、肺・心臓・消化管などの各種臓器
の状態がわかります。わからないことがあったらどしどし質問をして、納得のいくまで
説明を受けてください。
コミュニケーションをとることがポイントです。
先生と波長が合うか合わないかも治療の上では重要です
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| さかい動物病院 医院長 酒井直治 先生と構えるのではなく、わからないことがあったら どしどし質問をして、納得のいくまで聞いて下さい。 もっともっとうさぎたちに長生きをしてほしいと思っ ています。予防医療をしっかりしてうさぎが健康で長生きできるよう頑張りましょう。 |
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